そもそも、なぜ全成分が書かれているのか
日本では、国内で販売される化粧品にすべての配合成分を表示することが定められています。これは消費者が自分の判断で商品を選べるようにするための仕組みです。アレルギーのある方が特定の成分を避けられるのも、この表示があるおかげです。
海外ブランドの商品でも、日本国内で正規に流通しているものには日本語の全成分表示があります。韓国コスメを選ぶときも、裏面やパッケージの表示を確認すれば、同じ基準で中身を知ることができます。
ルール① 配合量の多い順に書かれている
成分表示の基本は、配合量の多いものから順に記載することです。多くの化粧品で最初に「水」が来るのは、水が最も多く含まれているからです。
つまり、前のほうにある成分ほどたくさん入っている、と考えてよいことになります。「この成分が売りの商品なのに、ずいぶん後ろに書いてあるな」と気づけるようになると、商品の見え方が少し変わってきます。
ルール② 1%以下は順不同でよい
ここが少しややこしいところです。配合量が1%以下の成分については、順番を入れ替えて記載してもよいことになっています。
そのため、リストの後半にある成分は「1%以下のグループ」であって、その中での順番は配合量と一致していない可能性があります。後ろのほうにあるからといって、必ずしも極端に少ないとも限りません。
この点があるため、成分表示だけで配合量を正確に読み取ることはできません。「だいたいの傾向がわかるもの」と捉えておくのがちょうどよい距離感です。
ルール③ ppm表記は「百万分率」
韓国コスメでは「◯◯ppm配合」という表記を見かけることがあります。ppmは百万分率のことで、1ppm=0.0001%にあたります。
換算すると、こうなります。
| ppm表記 | %に直すと | 読み方の目安 |
|---|---|---|
| 1,000ppm | 0.1% | 成分表示では後半に来ることが多い |
| 10,000ppm | 1% | ちょうど「順不同」の境目あたり |
| 30,000ppm | 3% | 表示の前半に来る可能性がある量 |
| 50,000ppm | 5% | 主要成分として扱われる量 |
ppmの表記は法律で義務づけられているものではなく、メーカーが任意で公開している情報です。数字が書かれている商品は、それだけ配合量に自信があるとも言えます。
「化粧品」と「医薬部外品」の違い
もうひとつ知っておきたいのが、商品の区分です。パッケージに「医薬部外品」と書かれているかどうかを見てください。
医薬部外品は、承認された有効成分について、定められた範囲の表現が認められている区分です。一方、化粧品にはその範囲の表現を使うことができません。同じ成分名が入っていても、区分が違えば書けることが変わる、というわけです。
つまり、「この成分が入っている=同じ表現ができる」ではないということ。広告の言葉を見るときに、この違いを知っているかどうかで受け取り方が変わります。
🌿 成分名だけで判断せず、「どのくらい入っているか」「どんな処方と組み合わされているか」まで含めて見るのが、失敗の少ない選び方です。表示は、そのための手がかりになります。
LUMINOVEからのご提案
成分名だけで決めないために
話題の成分が入っているというだけで選んでしまうと、期待とずれることがあります。同じ成分でも、配合量・組み合わせる成分・処方全体の設計によって、使い心地は大きく変わるからです。
成分表示は、そうした違いを見分けるためのひとつの材料です。数字や順番にとらわれすぎず、実際に自分の肌で試して確かめることとセットで使うのが、いちばん確かな方法だと考えています。
LUMINOVEでよく取り上げる成分については、それぞれ解説ページを用意しています。グルタチオン、ナノコラーゲン(300Da)、PDRNなど、気になる成分から読んでみてください。
参考にした一次情報
- 厚生労働省「化粧品」(制度・基準に関する情報)
https://www.mhlw.go.jp/ - 日本化粧品工業会「化粧品の成分表示名称」
https://www.jcia.org/user/business/ingredients - 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)
https://www.pmda.go.jp/
※本記事は化粧品の表示制度に関する一般的な情報を整理したものです。個別の商品については各メーカーの表示をご確認ください。